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Posted by のらんば長崎運営事務局 at

2013年06月15日

隠されたあなたの才能.2

「ママ広島へ 帰ろうよ」娘たちが言います。「ママの本があるはずやからぁ。」
「いやー原爆で ほとんどの物が吹き飛ばされちょるとよー。ないやろぉ。」
「石の下に隠したわぁー。ねー広島に帰ろうよ。」

広島での人生で分かったことは 長女と次女は 寺に預けられていた子どもたち。
重蔵と勝吉 。三女は お腹の中にいる頃から 知っていて 紅葉の美しい時期に生まれた秋子。
檀家さんの子です。若い夫婦に連れられて 寺によく来ていました。

私は僧侶として 重蔵と勝吉の世話と 教育をしていました。
思い出しておもしろいのは この三人 今の彼女たちと 性格は ほぼ変わっていません。

「ママは女の和尚さんて 呼ばれてたよね。」  私にも 一つ前の彼の容姿が見えますが、子ども達も
同じ姿を見ていました。 私は頭のほとんどを剃ってはいましたが、後ろの一部だけ長く伸ばし
紐で結んでいました。体格がよく鍛えた体は男性ですが 切れ長の大きい瞳は 女性に生まれた方が
よかったのではというような 顔立ちだったのです。
ですから子供たちが 「女の和尚さん」と呼ばれていたというのは とても納得でした。

ある日娘たちの言う ママの本・・。がとても気になっていました。
広島へ行って探すというのは あまりにも途方もない話ですので 図書館へ行くと もしかして自分の
ルーツに出会えるかも・・・。 そう思い 県立図書館へ行きました。

図書館へついて 私はすぐ検索用のパソコンの前にいきました。。
---はて どうやって探そう。---
私はまず 柏葉創元という言葉を 入れてみましたが 何もヒットがありません。
そこで 次に 創元という言葉を入れてみました。

するとたくさんの 本が出てきました。
。---どれかなぁ?---
もちろん頭で考えて 探せるはずがありません。
上から順番に タイトルを見ていきました。

ある本のタイトルが目に触れた時 指が止まり 直感で選び 本棚の番号と位置が書かれた紙を
印刷して出しました。

紙を持って本棚の所へ行きますが 該当する番号が見当たりません。
よく見ると 書庫と書いてありました。
どうりで本棚には ないはずです。私は今まで本を探して 書庫の中にあると 受付が面倒で
あきらめていました。 。---書庫かぁ。---
そう思った時です。その場を離れようと体の向きを変えたら ある人が 「あーそれは書庫の本ですね。」
「お引出ししましょう。」とう言って 私の 手に持っていた紙を取り上げ スタスタと 受付の方へ
歩いて行かれます。この人はv図書館の人だったのです。
有無を言わさないこの人の行動に 私は 唖然としていましたが 後を慌ててついていきました。

しばらく待っていると 「はい この本ですね。」と言って 一冊の本が出てきました。
「ありがとう。」お礼を言って 本を持ち 本棚の後ろに隠れている一つだけのイスに腰かけました。

その本のタイトルは 「創元会60周年記念誌」というものでした。

開くとそこには カラーで様々な絵画が載せられていました。
絵の会の歴史を 綴ったものでした。

---あーこれは 私の本だ---
今まで理由がわからずに 惹かれていた絵の世界の 本当の理由がここにあると確信したのです。
その会は 昭和15年に創立されていました。

本の後ろの方に 会の歴史が書いてありました。
ここに 私の名前があれば 間違いない。

しかし創始者は不明と書いてあります。
肝心の名前がない。---そんなー。---
しかし あるページの写真に目が止まりました。

会の最初の旗と言うものが 写っています。
その旗には大きく柏葉の絵が 描かれていました。
そして柏葉の意味 「神が降りてくる・・・。」
確かそのように記載されていました。

柏葉に 創元 この二つの言葉がそろうなどとは また何万冊もある本から出会えるなどとは
奇跡です。そして その旗の写真の横のページの マークを見て 愕然とします。
創元会の新しいシンボルマークと書いてありました。
何故 愕然としたのかと言うと 私が そのわずか前に魂に与えられた 看護師としての
職場のシンボル―マークと まったく同じものだったからです。

すべてが揃い 私が何故 好きとは思わない美術の世界を 見つめ 絵画教室に入ってまでも
知りたかった 自分の奥底の思いは これであったのだ!

私は 一人で自分の人生の歴史を納得していました。

『過去の経験は 今の私の 思いや行動に影響を与える』
この柏葉創元の 過去だけでなく たくさんの生まれ代わりの記憶を紐解くにつれて
そう確信していくのでした。






  


Posted by 愛 みーこ at 11:51Comments(0)